トムソーヤーの冒険

キチロー

2011年10月07日 18:17




アメリカの作家で、マークトウェインという人が書いた小説。
「トムソーヤーの冒険」。

第2章の話

育ての親のおばさんから、壁の「しっくい」塗りを命じられた
いたずら小僧のトムソーヤー少年は、遊びに行きたくて、
命じられたこの仕事が嫌で嫌でたまらない。

そこで、通りがかる友達たちに「しっくい」塗りをさせることを計画。

まずは自分で〝いかにも真剣に、楽しそうに”「しっくい」塗りを始める
通りがかった友達は彼をからかうのだが、そのうち〝なんだかやってみたくなる”
トムは「しっくい」塗りがいかに高度な技術が必要で大切な「芸術」なのか、
「誰でもできることではない」こと、「君には難しすぎてムリだ」という。

どうしても「しっくい」塗りをやりたくなった友達は自分の宝物(ビーダマや、壊れたおもちゃ)
などと交換に、「しっくい」塗りを「やっとのことでやらせてもらう」

やらされた子供は、満足して疲れ果てるまで塗って、
「ありがとう」と言いながら帰っていく。

次々に通りがかる子供たちを使って、とうとうトムソーヤーは、
自分は日陰で監督をしているだけで
「芸術的なまでに」上手に「しっくい」を三層に塗ることが出来て
おばさんから褒められたうえに、村中の子供たちから
宝物をせしめることが出来た。
しかも、「ありがとう」と言ってもらいながら・・・


「芸術」や、
「楽しい遊び」にしてしまえば、どんなイヤな仕事も
「お願いだから、お金を払ってでも、やらせてください」
・・・とすることができるのだ。

う~む! すごい!!

これは、人を動かすことの原点のような話だと思う。
お客さまや、スタッフや自分さえも
「仕事」や「遊び」、「芸術」だったら、真剣に、一生懸命、
しかもお金を払ってでもやりたくさせることが出来る。

すごいぞ、トムソーヤー!
私も君のようになりたいものだ。


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